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「キャッシュは大事だが目的がなければ意味なし 説明可能な資本戦略を」

 やはり、と言うべきか。9月を迎えようとしているが、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。前回の本コラムでコロナ対策は長期戦になると話したが、状況は好転していない。少なくとも「ウィズコロナ」の時代は今後1~2年は続きそうだ。

 このような危機下において、経営者が何よりも重視すべきはキャッシュ(現金)の確保だろう。コロナの影響による倒産件数も増えているが、最終的に潰れてしまえば元も子もない。平時は、キャッシュをためこむのは資本効率の観点から指摘を受けることもあるが、企業を存続するために不測の事態への備えが必要ということの証左となったのではないか。

 カプコンは以前から、手元資金から有利子負債を引いた「ネットキャッシュ」を年度業績とともに重視してきた。2020年3月末時点では約600億円となり、7期連続の増益を続ける中、約500億円を積み増してきた。あと数年で1000億円程度に増やしたい。