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「コロナが問う自律心 命を守るか経済優先か 一人ひとりの自覚が重要」

 新型コロナウイルスの感染拡大が再び勢いを増している。緊急事態宣言が解除されてから、日本の政治経済のリーダーたちは、政策や経営の優先順位を感染拡大の抑制から経済の再活性化へと移してきた。政府が感染が拡大する中でも観光業支援策の「Go Toトラベル」事業を実施したり、企業が徹底したテレワークの実施を改めて5割程度の出社率を認めたりしてきたのは、その表れだろう。

 観光業や飲食業など、人の移動や対面でのサービスを伴うビジネスは外出自粛の影響で大打撃を受けている。こうした業界には国として手厚く支援することが不可欠だ。とはいえ感染が再び拡大している状況では、さらなる感染拡大の抑制と経済の再活性化という両にらみの政策が、極めて難しい状況に陥っているのは否定できない。