「『新しい生活様式』でも譲れない価値観はある。リモートは万能にあらず」

 日本で新型コロナウイルスが流行し、経済活動に影響が出始めてからもうすぐ半年がたつ。観光業や小売業のみならず、幅広い業種の企業業績が厳しい局面に立たされている。

 業績だけではない。新型コロナは従業員の働き方にも影響を及ぼそうとしている。毎日会社に顔を出す、皆で集まり同じ目標に向かって仕事をする、といったこれまで当たり前だったことができない。オフィス空間が「三密」になってしまうからだ。

 感染が拡大する局面においては緊急事態であるため致し方ないだろう。だが、ここにきて「ずっと在宅勤務でもいい」「オフィスはもう必要なくなる」とする議論が主流になりつつあることにはやや違和感を覚える。リモートワークは、病気を抱えていたり、子育てをしていたりする社員が仕事にフル参加する上では非常に有効な手段であり、否定はしない。だが、すべての業務を代替できるほど万能なものだろうか。

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