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「激変する時代に備えよ。大学と学びの在り方も、新陳代謝が欠かせない」

 人生100年時代にあって、団塊の世代の中で少しだけ先行できたことがある。「お墓」の問題だ。何しろ頭数の多いこの世代にとっては、受験や就職も競争、場所の制約から家を建てるのも競争、墓を建てるのも競争と言われてきた。何を隠そう15年前、私は横浜市内に50代で自分の墓を建てている。

 「そは水の音 風の戯れ」。墓石には自作の句を刻んだ。世の中の先は読めず、ほとんど風の戯れに近いが、その中でも心の中に静寂を持っていこう。簡単に言えばそんな意味だ。柔らかな印象を持つ方が多いかもしれないが、作者の含意としては真逆。決して穏やかな一句でもなければ、「終活宣言」でもない。

 ビジネスの世界に長く身を置く私も世で吹くこの「風」に何度も悩まされてきた。暴風雨に巻き込まれたり、風向きを読み違えたりして、大変な目に幾度も遭遇した。