「社内飲み会は学びの場『本物を知る機会』提供し長く生き残る価値を体得」

 最近の若者は、会社の飲み会にできれば参加したくないらしい。昨年末は、忘年会に意図的に参加しない「忘年会スルー」という言葉がネットを中心に話題を集めた。業務時間外まで、上司や同僚と付き合いたくないというのが本音のようだ。まもなく送別会シーズンが始まる。お世話になった先輩に対しても、「送別会スルー」を選択するのだろうか。

 「個」が優先される時代だ。社内での飲み会に参加するかどうかは、個人の判断に委ねるべきで、強制してまで参加させることではないだろう。ただ、社内飲み会も活用次第だと個人的には思っている。

 世間の流れとは逆行するかもしれないが、カプコンでは会社が主催する「誕生日会」を開いている。頻度は大阪が2カ月に1度、東京が3カ月に1度で、期間内に誕生日を迎えた社員が対象となる。時間は午後6時からで、場所は会社の食堂などだ。誕生日会なので、バースデーソングを歌いながらケーキの上にあるロウソクの火を消し、予算1000円を上限に参加者同士でプレゼント交換もする。

 社員に参加の強制はしない。夕方からの開催なので、ゲーム開発が佳境を迎えた社員や子育て中の社員は参加が難しい面もあるだろう。参加人数は大阪で毎回100人程度、年間に約600人が来てくれている。約2000人が対象なので3割程度が参加している計算だ。私も毎回欠かさず出ている。

 会社主催の誕生日会は2000年1月から始めており、発案者は私自身だ。わざわざ企画した目的の一つが、新たな出会いの場をつくることだ。