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「地球のバランスは崩れた。その修復に目配りできない権力者には鉄槌が下る」

 今年の盆明け、キッコーマンの茂木友三郎名誉会長に食事に招かれた際、知る人ぞ知るおいしい赤ワインを飲んだ。豊かな香りが広がり、なんとも濃厚な味わい。聞けば、長野・小諸産のブドウを使っているのだという。

 ただ冷静に考えると、小諸はワインの名産地・山梨よりも北に位置する。地球温暖化の影響で産地が徐々に北上しているのではないか。茂木さんに確認するとやはりその通りだった。「地球と共存する経営」。かねてこう主張してきただけに、温暖化問題が絡んでくると、味わい深いワインを前にしても複雑な思いを抱かずにはいられなかった。

 世界各地で起きている自然災害の数々は、間違いなく地球温暖化に起因する。日本も例外ではない。そしてそれらを生み出した主犯は人類。人類が産業革命以降、石油や石炭という1億年かけて熟成された、いわば「赤ワイン」「白ワイン」を燃やしまくってきた結果が、今を生んでいる。