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「知的財産保護の意識をあらゆる産業で向上すべし。流出への対策が急務」

 少し気は早いが2019年を振り返ってみると、ゲーム業界は「eスポーツ」や「クラウドゲーム」など新たな潮流が生まれた年だった。ただコンテンツ業界全体で見た大きな出来事の一つは「漫画村」の問題だろう。今年7月以降、違法コピーした漫画などを掲載する海賊版サイト「漫画村」の運営を主導したとされる人物が逮捕・起訴された。漫画に関心が低い読者でも報道を耳にする機会はあったと思う。

 興味深いことに、漫画村の閉鎖を受け、正規に漫画の電子版を配信するサービスが急拡大しているという。知的財産保護が業界を活性化させる好例となればと思う。

 ただ、業界によっては著作権など知的財産権への保護意識がまだ低いと感じている。特に気になるのが海外対応だ。コンテンツ分野でも、海外展開の際に現地の販売代理店に任せきりにするライセンス契約を結んでしまい、気付けばその代理店経由でコンテンツが違法に流出することもあると聞く。