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「増税で安売り競争に。今こそ『効率』でなく『効果』を追うべきだ」

 消費税率の10%への引き上げから1カ月余りが経過した。個人消費や企業への影響については、まだ分からない部分も多く、引き続き注意深く見守らないといけない。

 ヤオコーについて言えば、10月の販売実績は良かったので、ひとまずほっとしている。ただし、これをもって消費増税の影響は軽微と考えるのは早計かもしれない。

 10月は、関東や東北に大きな被害をもたらした台風19号の上陸が消費に与えた影響も大きかった。またキャッシュレス決済時のポイント還元制度に対応するため、当社でもポイント付与を5倍にする販売促進策を実施した。こうした消費の環境や施策を踏まえ、消費増税の影響も見ていかなければならない。

 増税前から訴えてきたことだが、軽減税率に加え、キャッシュレス決済時のポイント還元制度やプレミアム付き商品券制度も導入され、消費者にとっても企業にとっても、非常に分かりにくくなっているのは間違いない。さらに決済事業者が利用促進策として独自にポイント付与するケースもある。ポイント還元制度を賢く使いこなしている人もいるのだろうが、高齢者を中心に、多くの人はきちんと理解しないまま普段の買い物をしているのではないか。