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「先達が遺す交流の極意。 二国間関係の確立は 丁寧に話を聞いて議論を」

 いよいよ袋小路にはまってしまった。ここから抜け出せるのだろうか──。アジアを巡る昨今の国際情勢をみていると、そんな暗たんとした気分になる。

 例えば、かつてないほど冷え込んでしまった日本と韓国との関係である。日韓が互いの主張を譲らず、安全保障や貿易、ついには文化・観光交流までがギクシャクとしてしまい、両国間の溝が一向に埋められない状態が続いている。

 過去の二国間交渉を踏まえて「国と国が取り決めたことを簡単にほごにしていいのか」といった意見が、国内に多いのは承知している。私自身も歴史を学ぶ中で「やっぱりこっちが正しいんじゃないか」「やれやれ、また蒸し返すとは」と考えてしまう。

 だが同時に、「本当にそうなのだろうか」と、自問する思いを拭えずにいるのも確かだ。日本は、日本人はどう行動するのが正しいのか。正直言って、考えれば考えるほど答えを出すのが難しい問題だ。