「先達が遺す交流の極意。 二国間関係の確立は 丁寧に話を聞いて議論を」

 いよいよ袋小路にはまってしまった。ここから抜け出せるのだろうか──。アジアを巡る昨今の国際情勢をみていると、そんな暗たんとした気分になる。

 例えば、かつてないほど冷え込んでしまった日本と韓国との関係である。日韓が互いの主張を譲らず、安全保障や貿易、ついには文化・観光交流までがギクシャクとしてしまい、両国間の溝が一向に埋められない状態が続いている。

 過去の二国間交渉を踏まえて「国と国が取り決めたことを簡単にほごにしていいのか」といった意見が、国内に多いのは承知している。私自身も歴史を学ぶ中で「やっぱりこっちが正しいんじゃないか」「やれやれ、また蒸し返すとは」と考えてしまう。

 だが同時に、「本当にそうなのだろうか」と、自問する思いを拭えずにいるのも確かだ。日本は、日本人はどう行動するのが正しいのか。正直言って、考えれば考えるほど答えを出すのが難しい問題だ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り953文字 / 全文1380文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「賢人の警鐘」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。