「低インフレ、低成長では 政府が直接介入し 最低賃金を引き上げよ」

 世界は、今後もしばらく低インフレが続くように見える。高インフレが続いた1970年代から90年代にかけて欧米がたどった道とは対照的で、世界は今後、日本がたどってきた道を追随していきそうだ。

 欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)が2008年のリーマン・ショック後に大規模な金融緩和を始めた際、トランプ政権に近い共和党を含む多くの人々が非難し、インフレのリスクを警告した。それから約10年。2つの中央銀行では金利を引き下げ、量的緩和政策を再開せざるをえないが、誰もインフレを心配しない。トランプ大統領はFRBが金融緩和を再開するのが遅すぎると述べたくらいだ。

 低インフレはビジネスにとっては好機だ。通貨の安定は先の見通しを立てやすいからだ。しかし日本の過去20年から分かるように、低インフレには課題もあり、誤った政策にもつながりかねない。

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