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「〝たが〟を外し 大胆な『物語』を描け 生業への固執はリスク大」

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に日本人11人目の宇宙飛行士となった大西卓哉さんという人がいる。2016年に宇宙に飛び立ち、国際宇宙ステーション(ISS)に約4カ月も滞在して帰還したのは記憶に新しい。

 日本人初の民間航空機パイロット出身の飛行士としても有名だ。1998年に全日本空輸(ANA)に入社し、米ボーイング「767」型機の副操縦士を務めた後、宇宙飛行士になるべく2009年に退職した。

 「空」よりも遠く、広大な「宇宙」へと活躍の場を広げた大西さん。その挑戦をANAは支援してきたが、私自身も彼に共感する部分が多い。

 長い航空人人生を通じて「もっともっと遠くまで飛行機を飛ばそう。そして、いつの日か『空のシルクロード』を実現させたい」との夢を、胸に抱き続けてきた。ANAが国際線に進出するなど遠い話だった時代からだ。自分の考えに“たが”をはめず、大胆に物語を描く。そのことが経営者として様々な困難を乗り越える助けにもなった。