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「環境と社会に 貢献し続けなければ 企業は永続しない」

 イオングループの主要企業が税引き前利益の1%相当額を拠出し、社会や環境に貢献する活動に役立てる「イオン1%クラブ」は、今年で設立から30周年を迎えた。

 その原点は、イオンの前身である岡田屋時代に始めた「風樹会」という育英事業にある。戦後の復興期に目立っていた交通事故で一家の大黒柱が倒れるなどして、就学が困難になった高校生に学費を給付した。

 こうした活動を、「イオン1%クラブ」に発展させようと思ったきっかけは、1980年代に米食品大手のゼネラル・ミルズと提携し、日本でシーフードレストランを展開したことにある。

 ゼネラル・ミルズの本社がある米中西部のミネアポリスは社会貢献の活動が盛んな地域で、企業は利益の一定割合を拠出していた。当時の日本では、このような社会貢献の仕組みは一般的でなかったが、この事例を参考にし、グループの優良企業が税引き前利益の1%を拠出して活動を始めた。これがイオン1%クラブである。