世界は2050年、温暖化ガス排出ゼロへ脱炭素競争の時代に入った。企業はサプライチェーン、業界など3つの連携で欧米との戦いに備える必要がある。

稲垣 彰徳[いながき・あきのり]
野村総合研究所カーボンニュートラル戦略グループマネージャー
2008年野村総合研究所入社。事業戦略コンサルティング部などを経て現職。現在は業界横断のカーボンニュートラル実現に向けた官民のコンサルティングを実施している。

 脱炭素への動きが世界で激しくなっている。近年の動きだけを見ても、欧州連合(EU)が2019年12月、50年に温暖化ガスの排出実質ゼロを決め、昨年末には途中の30年で55%減(1990年比)とする目標を設定した。日本も10月に菅義偉首相が、それまで13年比で50年に80%減としていた排出減目標を実質ゼロにすると発表。今年4月末には、30年度の目標を26%減から46%減にすると踏み込んだ。

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