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 改めてMMTの理論を見直してみよう。MMT自体は1990年代に提唱されたものだ。MMTでは、貨幣は政府支出によって生み出されるとしている。また、税収の多寡には関係なく、制約も受けないと考える。国債の償還時期が来たら、ただその分だけ国債を発行(政府支出)すればいいという。

 少し経済の分かる人なら、すぐに疑問が生じるだろう。「そんなことをしたら猛烈なインフレが起きてしまうのではないか」と。だが、MMTではインフレは政府によってコントロールできるとしている。もし歳出増によってインフレが発生するのなら、政府は歳出の削減や増税を実施し、それを抑制すればいいというのだ。