ネットコンビニに力を入れるセブン-イレブン、店舗のメディア化を目指すファミリーマート。平均日販で3番手となったローソンはどこに向かおうとしているのか。徹底した現場主義を貫くトップが見据える未来のコンビニ像とは。

(聞き手は 本誌編集長 磯貝 高行)

(写真=竹井 俊晴)
(写真=竹井 俊晴)
PROFILE

竹増貞信[たけます・さだのぶ] 氏
1969年生まれ。大阪府出身。93年、大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社して畜産部に配属。グループ企業の米国豚肉処理・加工製造会社勤務、三菱商事社長業務秘書などを経て、2014年ローソン副社長に就任。16年6月から社長。現場主義で店舗の視察を欠かさない。目指す経営者像は秘書を務めた三菱商事の小林健取締役相談役。趣味は家庭菜園で昨年は唐辛子に初挑戦した。経済同友会の財政・税制委員会の委員長を務めている。

平均日販(1店舗当たり1日売上高)で2021年2月期にファミリーマートに抜かれ、22年3月期も大手3社では3番手でした。

 平均日販は店舗がどこにあるのかの差なので、ほとんど興味がなかったというのが正直なところです。賃料が高い店舗の方が日販が高くなるのですが、ローソンは全国に満遍なく店を出しています。2位かどうかというのは意識していません。

セブン-イレブンとはかなり開きがあります。これからどのように競っていきますか。

 そこはれっきとした差があります。東京に店舗数が多いといったこともありますが、間違いなく(セブン-イレブンの)日販は高い。やはり総合的なところにまだ差があるのでしょう。

 我々がセブン-イレブンを見ていても、お客様には評価してもらえません。やっぱり現場に行こうぜと社員には言っています。コンビニ業は、いかに便利を提供するか。お客様の課題が変化する兆しのつかみ方、つかんだ後の対応の速さや深さが勝負どころになります。お客様の変化の半歩先を行けるようにしたいと思って変革に取り組んでいます。

次ページ 夕夜間強化のチャンスに