数だけ追う部分は若干あった
「Go To」は賛否両論ありましたが、観光業界で働く方の気持ちの上でも、随分救われているという印象を受けました。
観光というのはいろいろな方々で成り立ち、地域に魅力を生んでいます。宿泊だけじゃなくて、タクシー、おみやげ屋さん、エンターテインメント。これらが事業を継続できるぎりぎりのところにあります。Go Toは非常にありがたいキャンペーンだと思っています。
コロナ以前を振り返ると、インバウンドがあふれ、クオリティーに合わないような料金を取ったり、混雑しすぎたりする観光地もありました。コロナはそれを見直す機会になるのではありませんか。
政府が観光立国を宣言し、600万人だったインバウンドは3000万人に増え、今までなかったような形態の観光事業者が生まれました。民泊にしても、それ自体は非常にいいことです。多様なマーケットに対応でき、観光産業が厚みのあるものになりました。
一方で、オーバーツーリズムの問題が、ずっと言われています。特に京都。動き始めたアジアの巨大な人口に対応するため、数だけ追いかける部分というのは若干あったと思います。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り3248文字 / 全文4680文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「インタビュー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?