アジアの感染情報を集めた
中断したタイミングはほかのスポーツに比べ非常に早かったと思います。
チェアマン就任前、リクルートという会社でアジアでの人材ビジネスを立ち上げていました。現地の友人と連絡を取り合う中で、非常にナーバスになっていると早くから分かっていました。
1月下旬にはアジアの上位クラブが国を代表して戦うアジアチャンピオンズリーグのプレーオフが予定されていました。それで1月22日にJリーグの全クラブにコロナ対策担当者を任命するように求めたんです。
中国・武漢で感染が広がり、もしかしたら非常にリスクが高い可能性があると幹部にメールを送ったのが1月27日でした。場合によっては試合中断、無観客試合、発売したチケットの払い戻しに備えてほしいと記しました。
J1は2月21、22、23日に第1節を滞りなく終えました。24日に全クラブとZoomで会議をして、じゃあ第2節も開催しようと決めたんです。その日の夜に政府の専門家会議が「瀬戸際」だと。並々ならぬ表現で危機感が表れていた。それで25日にもう1度全クラブと会議をして中断を決断したんです。政府のイベント自粛要請が26日で学校の休校要請が27日。我々は突出しちゃったのかなとその時は思いました。
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