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山之内製薬と藤沢薬品工業が合併し、アステラス製薬が誕生して15年。医薬品はグローバルな開発競争が激しくなり、技術進歩のスピードも速まっている。今何を目指し、どう変わろうとしているのか。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=山下 裕之)
PROFILE

安川健司[やすかわ・けんじ]氏
1960年生まれ、東京都出身。86年東京大学大学院農学系研究科修了、山之内製薬入社。2010年6月に執行役員として、泌尿器領域の海外での開発、製品戦略部長、経営戦略担当などを歴任。12年6月上席執行役員経営戦略担当、17年4月上席執行役員経営戦略・販売統括担当、17年6月副社長を経て、18年4月から社長CEO(最高経営責任者)。

新型コロナウイルスの感染拡大で何か影響は出ていますか。

 5月14日に緊急事態宣言が解除された39県では、MR(医薬情報担当者)は原則、在宅勤務ですが、医療機関から求められた場合などは活動できるようにしています。工場は、生産を止められない薬がいっぱいあるので、作り続けています。

 オリンピック期間に通勤混雑の緩和に協力するようにと役所から要請されていたので、色々と準備をしていました。2月半ばに一度、全員で在宅勤務をやってみたのです。新型コロナとは関係なく。そこでIT関係のキャパシティーが不足することが分かって、増設していました。備えていてよかったです。

 新型コロナによる感染は、なくならないのではないでしょうか。人類が、これはインフルエンザみたいなものなんだと、いつか思い極めるのだと思います。これはもう、付き合っていくしかないですよね。

日経ビジネス2020年6月1日号 76~79ページより目次