もっと潜在能力を生かし切れ

今、日本電産の50年計画を立てているそうですね。50年後はおいくつなんでしょう(笑)。

 125歳だけど、そこまで生きている可能性は十分ある。自分が28歳で創業する時にも50年計画を立てているんですよ。まだ自宅の納屋でやっている段階で「50年後に1兆円企業にする」と言ったわけです。周りは100億円ならまだしも1兆円はないだろうとひっくり返ったけど、結局全部達成した。

 50年先というと日本電産の売上高は100兆円くらいになっているでしょう。先端科学大は東大もハーバードも抜いて世界ナンバーワン。わくわくします。年はとるけど理想を持っている限り楽しいんですよ。自分の人生、楽しくなかったらいかん。

<span class="fontBold">今から50年後の計画、売上高を100兆円に。夢に燃え、ほらを吹ける人材を育てたい。</span>(写真=菅野 勝男)
今から50年後の計画、売上高を100兆円に。夢に燃え、ほらを吹ける人材を育てたい。(写真=菅野 勝男)

 幹部にもよく言うのは、100の潜在能力を持っているのに40くらいしか働かないのはけしからんと。夢に燃えて、ほらを吹きまくって頑張ろうという人材を出さないといかん。

日本の未来のために、そうやって次の世代を育てていくと。

 潜在能力が高いのに、例えば家庭が貧しいといった事情がある子はいますね。アジアからもそうした学生を集めて世界で活躍できるようにする。うちに入ってアジアの地区のトップになるかもしれないし、帰国して新しい事業を起こすかもしれない。楽しみですよ。

 松下幸之助さん(パナソニック創業者)は松下政経塾を作ったけど、僕は政治に興味がないからそれはやらなかった。だから先端科学大では事業を起こす人を作らなければいかんと思っているんですよ。僕みたいな人間が5~6人出てきたらえらいことになりますよ。

傍白

 経営者や有識者など50人から日本を再成長させるための提言をいただきました。成功を続けている方もいれば、挫折を味わった方もいます。提言の中身も様々ですが、全ての方が日本の明日をより良くしたいと願っているのは間違いありません。そして、多くの方は今の日本に不安を感じています。それは偶然ではないでしょう。

 日本のあるべき姿はどんなものでしょう──。どうせ世の中は変わらないと諦めている方もいるかも知れません。考えるだけ無駄だと。日本電産の永守会長は私財を投じて大学改革に乗り出しました。私たちにもできることがあるはずです。どんな小さなことでも新たな一歩になります。まずは声を上げませんか。皆様の提言をお寄せ下さい。

 日経ビジネスでは、人事・人材活用を考えるうえでヒントになる記事を厳選した特設サイトをオープンしました。定期的に新たな記事を追加していく予定ですので、ぜひご一読ください。

>>特設サイトはこちらから

日経ビジネス2019年10月7日号 56~61ページより目次
まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。

この記事はシリーズ「インタビュー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。