東洋の考え方を学んだ

(写真=ロイター/アフロ)
(写真=ロイター/アフロ)

決まったからには、やってやろう、という気持ちになったのでは。

 はい。本当にわくわくしましたね。私はノバルティスという会社が大好きですし、ヘルスケア業界でCEOになるということは、より多くのインパクトを与える仕事ができます。ただ、これまでのキャリアで言えば、研究開発が長いので、(仕事に対する)マインドセットから変えなければならないとは思いました。

なぜ、取締役会はあなたをCEOに選んだと思いますか。

 私は公衆衛生を専門とする医師でしたので、私のモチベーションは権威やパワー、お金にあるわけではありません。医師として、どう患者さんを救うか、人々の健康を保つかを考えてきた。取締役会は、そういう目的を持った私が組織にインスピレーションを与えることができる、鼓舞することができる、と思ったのではないでしょうか。誠実性、倫理性、そして私が持っている価値観。そういうところに注目してくれたのだと思います。

そういう考え方はどこで身に付けたのでしょう。

 両親と祖父母の影響が大きいでしょうね。私が子供の時は、祖父母から老子や仏教など東洋の考え方を教えてもらっていました。奉仕型リーダーの重要性というのは、そうした世界の中で学びました。

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