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社長就任早々、19年ぶりとなるグループ再編を進める。社内きっての国際派として、海外事業を収益源に育てるのが狙いだ。世界のIT企業と戦える体制づくりに邁進する。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=陶山 勉)
PROFILE

澤田 純[さわだ・じゅん]氏
1978年京大工卒、日本電信電話公社(現NTT)入社。線路などの設備業務を担当した後、98年NTTアメリカ副社長、2000年よりNTTコミュニケーションズにて経営企画部担当部長、コンシューマ&オフィス事業部企画部長、関西支店長を経て、08年取締役経営企画部長、12年副社長。14年NTT副社長、16年からNTTセキュリティ社長を兼務、18年6月より現職。

1999年のNTT分離・分割以来となる大きな組織再編を進めていますね。まず2018年秋に、NTTデータやNTTコミュニケーションズなど法人事業のグループ会社を中間持ち株会社の傘下へ移管。そのうえで19年7月にNTTデータを除いて海外事業会社と国内事業会社に分割します。

 人口減少などに伴い国内の通信事業は頭打ちになっています。それに代わる収益源を育てるには、海外IT事業の稼ぐ力を高め、世界で戦える体制を早期に整える必要があります。

 加えて海外の顧客やアナリストからは「NTTグループ内でブランドが乱立して分かりにくい」との指摘が相次いでいました。こうした理由から、重複事業の営業体制や商品構成などを整理統合することにしたのです。

1社体制だったNTTから88年に分離したNTTデータは独立志向が強く、99年の再編後もその点は変わっていないようにみえます。NTTデータも一緒に統合して経営資源を再配置する方がグループの非効率がより解消されるのではないですか。