昨年8月にトヨタ自動車との資本提携解消を発表し、業界を驚かせた。「寄らば大樹の陰」とばかりにトヨタに歩み寄る国内自動車メーカーは多い。いすゞはなぜ、逆を行くのか。その本意を聞いた。
(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

片山正則[かたやま・まさのり]氏
1954年山口県生まれ。78年東京大学工学部を卒業後、いすゞ自動車入社。事業改革推進室長、車両工務部長などを経て2007年取締役。09年常務執行役員、11年専務執行役員兼アセアン現地事業統括泰国いすゞ自動車取締役副会長に就任後、14年副社長、15年から現職。
昨年8月にトヨタ自動車との資本関係を解消しました。
今回のことはどちらが言い出したわけでもなく、お互いにずっと抱いてきた違和感を解消したということだと思います。明らかに業務の実態と資本関係がねじれている、という違和感です。トヨタさんにとっては、うちと資本関係にあるメリットを株主に説明するのが難しかったでしょうし、我々は我々で、自分たちの立ち位置がはっきりしていませんでした。
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