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産業用ロボットや電力関連設備を手がける名門企業。歴史は長いが、経営環境の変化に応じて、事業構造を果敢に転換してきた。変化のスピードが速まる時代。どうその波を乗り越えるか。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=北山 宏一)
PROFILE

[Peter R. Voser]1958年スイス生まれ。60歳。大学卒業後に英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルに入社。アルゼンチンやチリ、オランダ、スイスなどで勤務後、2002年にABBにCFO(最高財務責任者)として入社。04年にシェルに戻り、同社CFOとして活躍後、09年に同社CEO(最高経営責任者)に就任。13年に同社CEOを退任後、15年から現職。ビジネス界における女性の機会拡大を目指すNPO法人「カタリスト」のメンバーとしても活動する。

来日は何回目になりますか。

 50回、60回。正確な回数は分かりません。前職の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルでも日本事業は規模が大きかったですし、ABBも日本で事業を展開しています。中外製薬を傘下に持つ(スイス製薬大手の)ロシュの社外取締役をやっている関係で日本に来たこともあります。

日本絡みでは、昨年12月に日立製作所に送配電など電力システム事業を売却すると発表しました。