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 ──ようやく明日5月1日には帝国ホテルで銀行設立の記者会見だ。

 新しいことを始める喜びと興奮に比べれば、俊雄が忠告する四井住倉銀行会長の石山の怒りなどは、将史にとってまったく些細な、取るに足らないことだった。

 ──俊雄は70歳で引退すべきだと示唆するが、まだまだやるべきこと、やらねばならないことがある。それらをやらないで交代するなど無責任ではないか。

 将史は自分の中に自信が満ちて来るのを感じていた。

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