4
──ようやく明日5月1日には帝国ホテルで銀行設立の記者会見だ。
新しいことを始める喜びと興奮に比べれば、俊雄が忠告する四井住倉銀行会長の石山の怒りなどは、将史にとってまったく些細な、取るに足らないことだった。
──俊雄は70歳で引退すべきだと示唆するが、まだまだやるべきこと、やらねばならないことがある。それらをやらないで交代するなど無責任ではないか。
将史は自分の中に自信が満ちて来るのを感じていた。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り4341文字 / 全文5611文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
Powered by リゾーム?