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 ライバルの退場は寂しいような気もする。大館らしく、美しく退場してもらいたいものだ。

 ロビーに入ると、ハープの静謐な中にも華やかな演奏が聞こえてきた。そしてすぐに、よく見知った支配人が近づいてきた。わざわざ支配人が出迎えとは大仰なことだ。