株も土地もどんどん値上がりする好景気が日本を覆っていた。銀行は貸し出しを増やし、スーパーマーケットのセイヨーは高級リゾートに投資、スーパーサカエも出店を加速、また借入金を株に投資する食品スーパーなど、多くの企業がバブルに巻き込まれていった。フジタヨーシュウ堂の藤田俊雄と大木将史は経営の効率化に取り組む一方、世の中の流れに不安を募らせていた。
いつの間にか俊雄も将史も、食品スーパーの社長、脇谷崇史の気持ちになってしまったのか、沈痛な表情になっている。
「それは大問題ですよ」
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り5122文字 / 全文5398文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
Powered by リゾーム?