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前回までのあらすじ

 藤田俊雄が率いるスーパーマーケット、フジタヨーシュウ堂グループでは、専務の大木将史が推進した新規事業のコンビニエンスストア「アーリーバード」が順調に業績を伸ばす。一方、本体であるスーパーマーケットでは、“死に筋”と呼ばれる不良在庫が経営を圧迫し始めた。将史は「消費者の買い方が変わった」と力説し、売れ筋商品を見極めて仕入れるなど、業務改善を強力に推進した。

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 将史が主導した業革(業務改革)でフジタヨーシュウ堂は劇的に業績が改善した。

 単体の売り上げが1988年(昭和63年)2月期には1兆円を超すまでになった。これは仲村が率いるスーパーサカエに次ぐ偉業だった。業界全体がフジタヨーシュウ堂の躍進に注目していた。