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前回までのあらすじ

 スーパーマーケット大手のフジタヨーシュウ堂は、米国のコンビニエンスストアを日本で展開し、成長させる。だが業界内でも高い利益率を誇ってきたスーパーマーケット事業は、不良在庫が収益を圧迫し始めていた。そのことに気づいた専務の大木将史は社長の藤田俊雄にスーパーマーケットの改革を提案。当初、将史の指摘を不愉快に感じた俊雄だが、将史の考えを理解し、応援しようと決意する。

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 港区神谷町にあるフジタヨーシュウ堂のビル地下の講堂。壇上の演台を前に将史が立っている。何事が始まるのかと、警戒しながらぞろぞろと入って来る幹部たちを睨みつけている。

 「みんなそこに座ってくれ」

 将史が言った。