大手スーパーマーケット、フジタヨーシュウ堂の社長、藤田俊雄は慎重な性格だが、戦後復興の成長の中で、店舗網を拡大させる。フジタヨーシュウ堂に中途入社した大木将史は、消費者の心理に注目する戦略で会社を成長させる。会社が多角化を目指す中、将史はアメリカのコンビニエンスストア事業を日本で展開する事業を推進。酒屋などの小規模小売店をフランチャイズ化していった。
1
1976年(昭和51年)6月、都内ホテル──。
舞台には演台とその背後に金屏風、五葉松の盆栽。上部には、日米の国旗と横長の大きな看板。そこには 「アーリーバード100店開店記念講演会」の文字とヒバリをかたどったロゴマーク。そして小さく 「株式会社アーリーバードジャパン」の文字。
「続いてアーリーバードジャパンの大木将史専務にご挨拶をいただきます」
司会者が会場最前列に座る将史の名を呼ぶ。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り4614文字 / 全文5119文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
Powered by リゾーム?