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前回までのあらすじ

 大手スーパーマーケット、フジタヨーシュウ堂の専務、大木将史は苦労の末、米サウスカントリー社との提携に成功。日本でのコンビニエンスストア事業という挑戦に踏み出すことになった。慎重派の社長の藤田俊雄はじめ、当初、周囲にはこの挑戦に賛同する者はほとんどいない状態だった。だが将来に不安を感じる小規模商店の主の中には、コンビニエンスストアに賭けようとする者もいた。

6

 「システム……。学ぶのは利益重視のシステムだ。それしかない」

 将史はひとりごちた。今から俊雄に帰国報告をする。

 サウスカントリー社と正式提携に調印した1973年(昭和48 年)11 月30 日の直後、新設のアーリーバードジャパンの社員13 人が3 組に分かれてアメリカのカリフォルニア州サンディエゴ郊外のラメサという街にあるサウスカントリー社のトレーニングセンターに向かった。