人口は28年を境に減少へ
コロナ禍からの立ち直りに伴う需要の急拡大は人手不足の表面的な理由にすぎない。根本にあるのは少子高齢化という現実だ。1980年には1人の女性が生涯に産む子供の数の指標となる合計特殊出生率が3.4だったタイ。2016年以降は日本を下回る水準で推移し、20年にはやや持ち直したが日本とほぼ同水準の1.341にとどまった。
タイ政府が22年5月に示した見通しによれば、同国の総人口は28年の6719万人をピークに減少に転じる。政府機関の中位推計によると、15〜64歳の生産年齢人口は40年には20年比12%少ない4130万人にまで落ち込むという。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り3042文字 / 全文4730文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「第2特集」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?