とはいえ、そんな危険な環境に身を置いていたとしても、戦前・戦中の首相たちが慎重に行動していれば、決して「10年に1人」という高い頻度で命を奪われることはなかったはずだ。しかし、当時の首相の多くは「危険な道路で危険な運転をする」ことをいとわない、非常に高いリスク許容度を持ち合わせていた。

 まずは犬養ら戦前・戦中の歴代首相たちの、無謀なまでに高いリスク許容度の背景を探ろう。彼らの許容度を「基準点」として押さえておけば、続いて安倍氏ら戦後の歴代首相のリスク許容度を「計測」する際に、大いに役に立つ。

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