触覚を10倍にして伝える

 2つ目の技術は、ソニーのセンサー検出のノウハウを使い、ロボットを遠隔操作する精密バイラテラル制御システムだ。手術などでの応用が考えられる。

精密バイラテラル制御システムは、触覚を10倍に強調して伝えられる機能を持つ(写真=加藤 康)
精密バイラテラル制御システムは、触覚を10倍に強調して伝えられる機能を持つ(写真=加藤 康)

 バイラテラル制御とは、双方向性のある制御方法を指す。遠隔の装置から動作の指令を送るだけでなく、ロボットからの情報もフィードバックする。ソニーの開発品では、遠隔の装置にある2本のジョイスティックが、ロボットに搭載した2本の先端部分(グリッパー)に対応。ジョイスティックの操作で先端部分を動かすと同時に、ロボット側の触覚をジョイスティックを通して操作者に伝える仕組みだ。

 従来の医療向けロボットとの違いは、ロボットの先端が触れた感覚を強調して伝えられる力覚フィードバック機能を持つことだ。米インテュイティブサージカルの手術支援ロボット「ダビンチ」には搭載されていない。ダビンチでは、手術の実際の感覚がつかみづらいという声が医師から上がっていた。「人体のもろい組織を扱う手術にも利用を広げられる可能性がある」と開発担当者は語る。

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