「総額100億ポンド(約1兆5000億円)にのぼる北海での洋上風力発電案件に対する投資依頼が来ました。原子力発電所3基分の発電能力になるそうです」。第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)を目前に控えた10月中旬の英ロンドン。農林中央金庫の今井成人常務執行役員の元にこうした情報が舞い込んだ。英駐在3年目の今井氏は21年4月、農中のサステナブルファイナンスの司令塔に就いた。国内ではなくロンドンに重要プロジェクトのトップを置くのは初めてだ。金融当局、他の金融機関や機関投資家、事業会社と頻繁に接触し、現地従業員とともに英国やオランダなど欧州や中東圏に張り巡らせた「グリーンコミュニティー」から最新情報を集める。
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