完済は70歳オーバー
雇用環境の変化はほかにも大きな影響を及ぼしている。「繰り上げ返済や退職金での返済を想定していたが、収入が思うように増えず、定年後も残債を抱える人が増えている」と住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーの関根克直氏は話す。
労働政策研究・研修機構が19年に60代の男女2883人を対象に実施した調査では、約1割が「住宅ローン返済がある」と回答。残債額は「500万~1000万円」が最も多く、約半数が500万円以上だった。また、代表的な住宅ローン「フラット35」のデータによれば、20年度利用者のローン返済予定期間は平均33.1年。同年度の利用者平均年齢は40.3歳なので、完済時年齢は73歳を超える。10年で3年ほど遅くなった計算だ。
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