石原氏、小泉氏、そして……

 日本はリゾート開発に失敗した過去がある。観光振興を図って1987年に「総合保養地域整備法(リゾート法)」を制定。その結果、日本各地に似たような観光施設が乱立した。バブル崩壊で巨大施設は重荷となり、宮崎市のシーガイア(現・フェニックス・シーガイア・リゾート)などが破綻した。

 施設の再生計画に収益性の高いカジノの誘致が考案され、そのための法整備を進める機運が醸成された。これ以降、国は将来の外貨獲得策としてカジノに期待をかけ続けた。

 具体的にカジノを政策として取り上げたのは都知事だった石原慎太郎氏。99年に「お台場カジノ構想」を明らかにしている。そして小泉純一郎内閣が2002年に打ち出した「骨太の方針」で、「構造改革特区構想」に観光資源の目玉としてカジノを誘致する案が登場する。この間、アジアではシンガポールがカジノ誘致を進めた。05年にカジノを合法化し、10年には2拠点にカジノを含むIRをオープンさせた。

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