この記事は日経ビジネス電子版に『日本電産永守氏×MS&AD柄澤氏 偏差値で計れぬ異能育てる』(12月14日)、『日本電産永守氏×MS&AD柄澤氏「頑張った人が報われる社会つくる」』(12月15日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月21日号に掲載するものです。
新型コロナウイルスの感染拡大で制約が残るものの、企業の成長に人づくりは欠かせない。大学改革を進める日本電産の永守会長とダイバーシティーに力を注ぐMS&ADの柄澤会長が、人材の育成・活用をテーマに徹底議論した。(対談は11月16日に開催し、日経ビジネスLIVEとして生配信。一部、配信終了後の議論を含む)
永守さんは京都先端科学大学(KUAS)に私財130億円を投じて改革を進めています。大学の何を変えようとしているのですか。

永守重信氏
1944年生まれ。67年職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)電気科卒。73年に日本電産を創業、社長に就任。世界一のモーターメーカーに育てた。2014年から会長兼務。18年6月から会長CEOに。私財130億円を投じて京都学園大学(現・京都先端科学大学)の改革に乗り出し、同大学を運営する京都学園(現・永守学園)理事長に就任。(写真=太田 未来子)
永守重信・永守学園理事長 日本電産会長CEO(以下、永守氏):日本電産を1973年に創業してから、いろいろな大学から人材が集まってきました。今日まで47年間、大学と大学院の新卒者をおよそ1万人採用してきております。
そういう卒業者を見ていると、大学を出ても、英語はしゃべれない、専門性を持った者も少ない、礼儀作法なんかも怪しい。
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