五輪中止でもうかる会社も

 こうした五輪の経済効果は「大会前」「大会中」「大会後」の3つのフェーズに分けることができる。

 大会中の経済効果は観客や選手の宿泊・飲食、会場の警備、スポンサーによる広告宣伝、関連グッズの購入などの直接的な需要増と、原材料の購入や関連企業に勤務する従業員による消費など間接的な波及効果の合計となる。オリパラ準備局が試算した32兆円の経済効果のうち、大会中を中心に発生するものを足し合わせれば3兆4624億円に上る。

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