全5137文字
①タイ・ミャンマー国境の橋で慢性化するトラック渋滞②はしけを使って積み荷を運ぶ。密輸の温床とも指摘される③8月、ティラワSEZをミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問が視察④ティラワでは今年、新コンテナターミナルが開業した(写真=③:EPA=時事)

 タイとミャンマーの国境を流れる川を渡す橋を見ても、片側1車線と狭く、輸送量の増加とともにトラックによる渋滞が慢性化している(上の写真①)。橋には重量制限があり、大型トラックが走行できないため、川べりで積載物をはしけに移し、対岸のトラックに積み替える必要もある(同②)。道路もアスファルトが陥没していたり、土がむき出しになった未舗装の区間も多い。

 南部経済回廊の西の起点となるダウェー開発を巡っては、タイとミャンマーの合同プロジェクトとして1990年代後半に大規模な工業団地と物流インフラの開発が計画されたが、これを担うタイの建設会社が資金調達に失敗。両国では政変が相次ぎ、プロジェクトが頓挫してしまった例もある。