●世界主要国のEC化率(2017年)

英国の全ての商取引におけるEC(電子商取引)の割合は19.3%。中国に続き世界2位のネット通販大国だ(日本の経済産業省調べ)。EU統計局の17年の調査によると、英国は「過去1年間にネットで商品を購入した」という国民の割合が、約8割とEU各国の中で最高だった。米調査会社、eマーケターによると、英国の18年のネット通販の市場規模は13兆5000億円で、前年に比べて1割増えている。人口は約6600万人だが、ネット経由の買い物の総額は日本を上回っている。
英国の人口密度は1km2当たり268人で、欧州主要国の中でも日本に近く、効率的な宅配サービスが構築しやすい。英語圏ゆえに、米国のIT企業がネットを利用した新サービスを投入しやすく、既存小売業の淘汰が世界のなかでいち早く起こっている。いまだリアル店舗が強い日本にとって、英国の小売りの状況は未来を映す鏡とも言える。
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