タクシーやバス、旅客列車が荷物を運ぶ「貨客混載」が広がりつつある。運転手不足に直面する物流業者、過疎化に悩む旅客事業者が連携する。規制緩和を機に誕生した新たな取り組みは地方を救うことができるか。

鉄道とタクシーを乗り継ぎ「ラストワンマイル」まで
●佐川急便などが北海道で行う貨客混載
 1 駅ホームから荷物が「乗車」
<span class="cubettl">&nbsp;1&nbsp;</span>駅ホームから荷物が「乗車」
幌延町へ運ぶ荷物は佐川急便の稚内営業所から稚内駅へ持ち込まれ、名寄行きの列車を待つ(写真=5点:吉田 サトル)
 2 専用ボックスに入れ座席に固定
<span class="cubettl">&nbsp;2&nbsp;</span>専用ボックスに入れ座席に固定
専用ボックスに入れられて車内に持ち込まれた荷物はベルトで座席に固定。座席4席分を使用する
 3 駅の中は電動台車で運ぶ
<span class="cubettl">&nbsp;3&nbsp;</span>駅の中は電動台車で運ぶ
1時間ほどで到着した幌延駅。天塩ハイヤーの従業員が電動の台車も使い荷物を運ぶ
 4 タクシーへ「乗り換え」
<span class="cubettl">&nbsp;4&nbsp;</span>タクシーへ「乗り換え」
幌延駅前で荷物をワンボックスタイプのタクシーに積み替え。天塩ハイヤー本店に一旦持ち帰り、仕分ける
 5 天塩ハイヤーの従業員が配達
<span class="cubettl">&nbsp;5&nbsp;</span>天塩ハイヤーの従業員が配達
佐川急便のジャンパーをまとった天塩ハイヤーの従業員が各戸へ。住民も見慣れた様子だ

次ページ 規制緩和でタクシー宅配実現