全5225文字

特急列車から通勤列車へ

 こうした取り組みは、小田急電鉄が1967年、箱根と新宿の間で運用していた座席指定の特急列車の回送車両を、通勤時間帯にも活用したのが始まりとされる。定期券があれば、特急券を買うだけで乗車できることで好評を博し、ダイヤ改正のたびに本数が増えていった。

 この状況を見たライバルの私鉄も特急の定期券利用を可能にしたり、停車駅の見直しをしたりした。京成電鉄が84年に「イブニングライナー」の運行を始めるなど、特急列車の通勤転用により、有料着席サービス列車の原型が浸透していった。