消費者の関心をダイレクトに反映するウェブ広告は、インターネットの隆盛を支える収益源。だが、自分のデータがいつの間にか流通している現実に不安を抱く人は増えている。消費者の不安を解消するため、新たな仕組みを模索する動きが広がっている。

 例えばパソコンで自宅購入のために物件情報を検索していると、いつの間にか不動産関連のウェブ広告ばかりが表示されるようになる。気が利くといえば気が利く。が、自分の情報をのぞかれているようで何だか落ち着かない──。そんな経験は誰しもあるはずだ。

 ウェブ上での個人データの取り扱いに消費者が不安を感じるきっかけになったのが、昨年3月に発覚した米フェイスブックの情報流出問題だ。米グーグルも、情報流出の可能性を半年間公表しなかったことで批判を浴びた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り5785文字 / 全文6191文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「SPECIAL REPORT」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。