御社の女性は活躍していますか?4月1日には多様な働き方を促す法律が施行。女性が働きやすい環境整備が進む。だが、女性の社会進出は進んでいるとは言い難い。読者と共にその理由を探った。

<span class="fontBold">日立製作所の新井さん(中央)は、4人の部下を抱える管理職として働く</span>(写真=陶山  勉)
日立製作所の新井さん(中央)は、4人の部下を抱える管理職として働く(写真=陶山 勉)

 「奥さんの出産予定日の前後は休暇を取ってね」。男性社員の部下にこう呼びかけるのは、日立製作所で通信業界向けの営業部門の部長代理を務める新井美帆さん(39歳)だ。

 新井さんはワーキングマザー。家庭に戻れば、13歳と9歳の母親だ。これまでキャリアを積んでこれたのは、在宅勤務や裁量労働といった制度を活用できたから。上司は出張や夜中の呼び出しが少ない顧客を割り当て、取引先も保育園の迎えや夕食準備などに忙しい夕方には連絡をしないよう配慮してくれたという。

 「子供はもちろんだけど、私にとって仕事のメンバーも家族同然の存在」と新井さん。だからこそ、男性社員の部下にも、仕事だけでなく、家庭も大事にするよう話しているという。

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