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移動なき社会は本当の経営力が勝負

「特集 首都圏分断」(10/5号)

 東京の「移動なき社会」化が定着・深化すれば鉄道各社はかつてない大きな経営方針転換を迫られると思っている。今までは都市部のドル箱路線を磨けば必ずもうかった。駅舎をテナント・ファッションビル化し、高架に複線化、延伸相互乗り入れで「輸送量」アップを目指せばよかった。駅に人が集まって商業施設の利益が上がり、人気路線になれば不動産価格も上がった。

 しかし、「輸送量」を競う古いビジネスモデルは終わった。痛勤・痛学でも我慢して定期券を買ってくれていた上客はもう駅に戻ってこない。鉄道各社と国土交通省がどんなアイデアと規制緩和を打ち出せるか。本当のビジネス経営力が勝負と感じた。

高橋 清太郎(東京都、自営業、53歳)