ジョブ型の利点と欠点、冷静に検討を

「特集 働き方ニューノーマル」(9/14号)

 特集の議論はいささか飛躍していると感じた。確かにこの数カ月でホワイトカラーの勤務形態は大きく変化し、今後もこうした働き方は定着していくのであろう。だが、なぜこれがジョブ型雇用の導入に結びつくのだろうか。25年前に滞米していた頃、ジョブ型はすでに普通に適用されていた。だが、日本に導入するのであれば、労働市場を流動化するなど社会の仕組みを相当変えなければいけない。ジョブ型にすれば、格差が拡大し社会の分断を生む可能性もある。メンバーシップ型だからこそ、部門の垣根を越えて協力できるといった強みもあると思う。ジョブ型のメリット、デメリットなどをもう少し冷静に議論する必要があると感じた。

匿名希望(兵庫県、製造業、49歳)

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