頼りの行政にがっかり

「時事深層 『Go Toイート』に高まる不満」(8/17号)

 通勤途中のラジオの番組を聴いていて、初めて「Go Toイート」というものを知った。「Go Toトラベル」は大々的なニュースになったから知名度はあると思うが、イートのほうはそれほどでもなかったから、「へえ! いいじゃん」と思った。今は新型コロナウイルス感染拡大の恐れからお店に行くことができないが、営業しているお店はお客さんが来なくてあえいでいる。

 ところがその制度に「不満」という見出しを見て、何で? と思った。読んで納得した。グルメサイトを介さないとポイントがもらえないのだと。そして、(記事中の)行政の「降りてきたスキームはそうなっていない」という発言。組織が大型化したときの鈍化だと感じた。スピードの必要とされる今、頼りの行政にはスピードがないのだとがっかりした。

竹内 祐司(愛知県、会社員、57歳)

編集部から

 私も取材していてがっかりしました。日経ビジネス電子版の連載「グルメサイトという幻」では、グルメサイトと外食店のいびつな関係や、グルメサイトの集客効果に疑問を抱き、そこから脱却しようとする外食店の動きを取り上げてきました。こうした背景を知らずに、安易にグルメサイトに頼ってしまったとしても問題ですが、うすうす気付きながらも「仕方がない」と済ましていたとしたら、外食産業のためになりません。「降りてきた」という意識では、創意工夫が失われます。他山の石としたいと思います。

鷲尾 龍一

次ページ 目的意識が浸透する組織は強くなる