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ミレニアル世代は理想が多様化

「特集 所得崩壊」(5/18号)

 テレビに映る生活を望み、車を持つ友人が羨ましいなど、理想の生活モデルといった夢や希望は羨望感によるものだと思う。しかし、テレビ以外のメディアに囲まれ、趣味が多様化した我々ミレニアル世代にとって隣の芝生は青くない。つまり「理想の生活」のステレオタイプを押し付けられていた高度経済成長期世代と違い、多様な理想を持つ我々は羨望感が薄い。だから、夢や希望を抱きにくい。

 ただし、羨望感の薄さは、消費意欲の薄さと同じではない。我々はステレオタイプ的な理想の生活にはお金を使わないが、自分にとっての理想の生活にはお金を使うことはいとわない。企業による夢の提供は構わないが、大量生産大量消費モデルのままではうまくいかないことを忘れないでほしい。

高橋 伸英(神奈川県、会社員、23歳)