将来ビジョンが社会を変える

「特集 所得崩壊」(5/18号)

 1963年生まれなので、高度経済成長期の記憶は限定的だ。ただ、小学生のころは毎月の小遣いで欲しいものをすぐに買わないと、翌月には値上がりして買えなくなる経験をした。経済成長を可能にした一因は、家庭に家電製品や自家用車などの耐久消費財が普及したことだが、当時の経営者の発言から考えると個々人の根拠なき楽観や自信もあったと思えてくる。社会全体に「景気はよくなり続ける」「所得は増える」という雰囲気があったのだろう。では、こういう雰囲気を醸成できるのは誰か? 池田勇人首相は「所得倍増」を唱えた。ジョン・F・ケネディ米大統領は「月に人間を送る」ビジョンを示した。やはり、社会の雰囲気を変えるには、強いリーダーによるビジョンの提示が必要だ。

細井 邦生(東京都、会社員、56歳)

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